GC10ハコスカ セミレストア記録簿 Vol.2
Vol.2はリア窓下部と、右側面の施工をご紹介致します。
リア窓下部ですが、施工前の見た目での程度は悪く思えませんが…
塗装を剥離するとやはり錆で腐食していました。
GC10のこの箇所は水抜きが上手く設計されていないので、錆の発生の確率が高いです。
右側のリア窓下部も左側と同様にボロボロでしたので、腐食した箇所を切り取ります。
切り取った部分は鉄板を加工して、再建してやります。
水抜き用のドレンパイプ(画像の黄色丸)もちゃんと装着します。
鉄板の形状をボディ側と合わせながら、形を整えていきます。
製作した鉄板を溶接した後は、ビード(溶接痕)をグラインダーをで削り落としてやります。
ボディラインも綺麗にだせたので僅かな段差(凹み部分)はパテ盛りで修復し、サフェーサーを塗布してやります。
ここからは運転席ドアの修復作業となります。
画像の黄色枠部分に、錆や塗装の浮きが発生しています。
右下の部分(画像の黄色枠)も指先サイズの塗装の浮きが有りましたので、ここも腐食が疑われます。
塗装の剥離を行うと、小さいながらも腐食による穴が多数発見されたので、鉄板溶接で穴埋めを行います。
サフェーサーを塗布して下地処理は完了です。
後部ドアとリアフェンダーの境目にも小さな穴(画像の黄色枠)が多数見つかりましたので、同様に鉄板溶接にて修復します。
運転席ドアの下部ですが、表面に見える錆が広範囲に発生していますので、腐食がかなり酷い状態です。
広範囲で純正ボディを切り取りました。ここは水が溜まりやすい箇所なのでしょうがないですね。
切り取った純正ボディの成れの果てがこれです。
曲げると簡単に割れてしまいます。
鉄板をボディラインに合わせて加工していきます。
これ以降の作業写真は撮り忘れていたのでありません。スイマセン…
ドアとドアの間のセンターピラー根元になりますが、先程のドア下部が酷い状態でしたので、こちらも不安要素満点です…
塗装を剥離すると以前の修復作業でしょうか!?怪しげな作業跡(画像の黄色枠)がでてきましたので切断してみます。
ここは表面パネルと内部パネルの2重構造になっていますが、やはり内部パネルは腐食していました。
腐食している内部パネルを切り取ります。
内部パネルを鉄板加工で造形します。赤線の箇所は最後に折り曲げ加工を行います。
ボディ側と現物合わせで形状を整えていきます。
納得のいく形状までようやく成型できました。
隣接するパネルと面は合いますので、隙間の部分は溶接で接合して削り、フラットに仕上げます。
内部パネルの上から表面パネルを被せて溶接を行います。
施工前と施工中の画像がありませんが、こちらは錆処理を実施後の後部ドア下部になります。