GC10ハコスカ セミレストア記録簿 Vol.5
助手席側のステップ部ですが、塗装の剥がれが酷いので、傷みが激しい事が予想されます。
塗装をカップブラシで剥離してみると、ステップ中央部分に腐食による多数の穴が確認されました。
ステップ後方では過去の補修作業のパテ跡(ライトグレーの部分)もで
てきました。
鉄板交換が必要と判断し、ステップ後部の腐食部分をばっさりと切り落とします。
内側にあるパネルも腐食により下部が欠損していたので、再建の為に切り落とし(画像の黄色矢印)ます。
そうすると更に内側のパネルも腐食による穴が… ここも切り落として鉄板造形し再建します。
ここは車両の骨格に該当する箇所なので、厚さのある鋼材で切り取った箇所を再建します。
溶接が完了し良い感じで面が合いました。下側の余分な箇所はグラインダーで切り落とします。
前項で溶接した箇所の側面部分(画像の黄色枠)のパネルを再建します。
湾曲した形状なので、鉄板造形も手間と時間がかかります。
形状が合うように曲げと余分な箇所を切り落とし現車合わせします。
湾曲した形状が一致したら溶接で固定します。
防錆剤を塗布しその上からサフェーサーを塗布してやります。
鉄板に大まかな図面をひき、素材の切り出しを行います。
機械曲げと手曲げでＬ字型に加工し、ツメの部分を製作します。
ステップ後部の外装造形は見た目に大きく影響する箇所なので、特に慎重に手掛けます。
仮組みを行いボディーラインが一致するかを確認します。
画像ではわかりにくいですが、ステップ中央の湾曲と違和感無い出来栄えです。
次はステップ中央の腐食箇所(画像の緑テープ内)を施工します。
ステップ後部が前項のような状態でしたので、同程度と判断し外装を切り落とします。
純正鉄板の状態を確認する為に、カップブラシで塗装を剥離します。
予想通りパネルの一部が腐食により欠損していましたので、切り落として鉄板造形で再建します。
前項で切り取った奥の箇所にも錆が確認されましたので、ここも切り落とします。
ステップ後部の内壁と同様に、車両の骨格に該当する箇所なので、厚さのある鋼材で再建します。
強度を少しでも上げる為に、隙間を空けないようにぎりぎりの幅でサイズ調整します。
溶接で接合し余分なビード(溶接痕)をグラインダーで削り落とします。
